今回はRSAT(リモートサーバー管理ツール)について解説します。
「サーバー管理って難しそう…」と思うかもしれませんが、この記事では初心者でもわかりやすくRSATの基本情報、使い方を紹介します。
ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
RSATとは
RSATとは下記の略になります。
Remote Server Administration Tools
上記の通り、windowsクライアントPCからサーバーをリモート管理するためのツール群です。
windowsサーバーに直接アクセスしなくてもクライアントPCからサーバーの設定や管理ができるようになります。
RSATのできること
ではRSATにて具体的にできることについて説明していきます。
RSATを使うと以下のようなサーバー管理作業がリモートでできるようになります。
- Active Directoryの管理
- ユーザーアカウントの作成・削除、セキュリティグループの作成などができます。
- DNSの管理
- IPアドレスとドメイン名の関連付けを設定できます。
- DHCPの管理
- ネットワーク上のPCに動的にIPアドレスを割り当てる設定です。
- グループポリシーの設定
- セキュリティポリシーの運用や制限を一括で設定できます。
TSATのメリット
これらをリモートから行うことで、リモートデスクトップを使用せずともクライアントPCから効率よくサーバーの設定を行うことでできるようになります。
RSATのポイント
RSATを利用できるwindowsのエディションはproかEnterpriseになります。
家庭用のHomeエディションでは使えないため、注意してください。
インストール手順
windowsデスクトップから「設定」を開きます。
「システム」> 「オプション機能」を選択します。
※オプション機能はシステムをクリックした後に一番下までスクロールするとあります。
「オプション機能を追加する」の「機能を表示」をクリックします。
検索バーに「RSAT」と入力するとオプション機能がソートされますので、下記にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
RSAT: Active Directory Domain Services およびライトウェイト ディレクトリ サービス ツール
チェックした内容を確認して、「追加」をクリックします。
追加が終わるまで待ちます。
インストールする環境や機種によっても異なるとは思いますが、体感10分~15分くらいはかかるイメージです。
下記画面のように追加済みと表示されていれば、正常に追加が完了しています。
RSATの使い方
インストールが完了したら、デスクトップのWindowsアイコンをクリックし、検索バーに「Active Directory」と入力します。
検索結果に「Active Directory ユーザーとコンピューター」が表示されますので、クリックします。
「Active Directory ユーザーとコンピューター」が開ければ、作業は完了になります。
RSATが追加できない場合
オプション機能の追加をしている際、下記のように「追加できませんでした」と表示される場合の対処法になります。
エラーの内容が下記内容の場合、windows updateの接続に関する問題の可能性が高いです。
winodows updateにおいてダウンロード可能な更新プログラムがある場合は、インストールして再度RSATを追加してみてください。
最後に
今回は、RSATの追加に関して解説しました。クライアント端末からActive Directoryを操作できることで利便性は増しますので、検証環境などで試してみください。
本ブログでは、ADのグループポリシーに関する記事も作成していますので、載せておきます。下記記事では初心者向けに簡単なポリシーの作成をまとめておりまして、写真付きで解説しています。
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