VirtualBox Guest Additionsとは
Guest Additionsとは、VirtualBoxで立ち上げた仮想マシンを快適に使えるようにするためのツールやプログラムのセットを指します。
例えて言うなら、自転車の補助輪のようなものになります。なくても使えますが、導入すれば快適にVirtualBoxの仮想マシンを操作できるようなツールになります。
このツールを仮想マシンにインストールすることで、解像度の自動リサイズやホストPC間でのファイルの共有などが行えるようになります。インストール手順は簡単なので、サクッと解説していきます!
Guest Additionsインストール
VirtualBoxマネージャーからGuest Additionsをインストールしたい仮想マシンを立ち上げます。
※今回はWindowsServer2022がインストールされた仮想マシンを使ってインストールを進めていきます。
上部のデバイスをクリックし、Guest Additions CDイメージの挿入…をクリックします。
デスクトップ下のタスクバーにピン止めされているエクスプローラーをクリックして開きます。
下記赤枠のように、CDドライブ(D;)VirtualBox Guest Additionsがエクスプローラー上にあることを確認し、クリックします。
vBoxWindowsAdditionsをダブルクリックします。
VirtualBox Guest AdditionsのSetupウィザードが立ち上がるので、Nextをクリックします。
下記画面もデフォルトのままNextをクリックします。
これもそのまま、Installをクリックします。
インストールが始まったら、終わるまで待ちましょう。
終わったら、Reboot nowが選択された状態を確認し、Finishをクリックします。
再起動が入りますので、終わるまで待ちましょう。
インストール後の初期設定
インストール後、すぐにファイル共有などができるわけではありません。
少しだけ設定を加える必要がありますので、そちらを行っていきます。
クリップボードの共有
クリップボードとはコピーした文字データを一時的に保持する機能のことです。
通常はホストOSと仮想OS間でクリップボードの共有はできません。ただし、設定を加えることで共有が可能になります。
仮想マシン上部のデバイスをクリックします。すると、クリップボードの共有がありますのでそちらをクリックします。デフォルトでは無効になっているので、双方向にします。
ドラッグ&ドロップ
ドラッグ&ドロップは、その名の通りですが、ホストOSで作ったファイルをそのまま「ペイッ」と仮想マシンの方に放り投げることができる機能です。
やり方は先ほどのクリップボード設定と似ています。
デバイスタブをクリックします。その中のドラッグ&ドロップをクリックします。
無効がデフォルトになっているため、双方向をクリックして選択します。
動作確認
Guest Additionsのインストールが完了し、再起動まで終わったら、動作確認を行っていきましょう!多少、ラグで動作が反映されていないときもありますが、少し時間が経てば問題なく動作します。
解像度の自動リサイズ
仮想マシンのウィンドウを大きくしたり、小さくしてみましょう。仮想マシンのデスクトップが拡大、縮小に合わせてリサイズされていれば問題ないです。
ホストOS間のファイル共有:ドラッグ&ドロップ
ホストOS側にテキストファイルを作成し、そのファイルを仮想OS側にドラッグ&ドロップします。
ファイルが仮想OS側にもコピーされれば、成功です!
ちなみにテキストファイルは、デスクトップ上から右クリック → 新規作成 → テキスト ドキュメントをクリックすると作成できます。
最後に:VirtualBoxで学習を進めたい方向け
VirtualBoxを使いやすくすることは、学習効率を上げることに直結しますので、今回知識をぜひ活用いただけたら、嬉しいです!
VirtualBoxで仮想サーバーを立てたけど、何を学習してよいのかいまいちわからない。。。そんな方向けにWindowsServerで構築可能なActive Directoryのインストール方法をまとめた記事を作成しました。こちらも合わせてご確認ください。
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